雑誌『Journal of Clinical Nursing』で
発表された研究によると、
長く赤ちゃんに授乳していると、
乳がんのリスクを軽減するのが
判明しました。
この研究では、2004年から2009年の間に
乳がんと診断された、19から91歳の504人の
スペイン女性を対象に、子どもへの
授乳期間について調べました。
すると504人のうち72%の364人が、
子どもがいない又は授乳期間が3ヶ月未満で、
乳がんと診断された平均年齢は56.7歳でした。
これに対して、授乳期間が3ヶ月以上6ヶ月未満
だった人は22%でがんと診断されたのは平均55.5歳。
また授乳期間が6ヶ月以上だった女性は、
全体のわずか6%で平均年齢も65.4歳と
最も遅かったのです。
乳がんは、女性ホルモンであるエストロゲンの
影響を受けて増殖します。
出産経験がなかったり、出産回数が少ない女性や、
初潮が早かったり、閉経が遅い女性は、
エストロゲンにさらされる期間が長くなるので、
乳がんの発症リスクは高くなります。
閉経後は、卵巣からのエストロゲンの分泌は
少なくなりますが、副腎で分泌されるアンドロゲン
というホルモンが、脂肪細胞でエストロゲンに変換されます。
そのため、脂肪細胞の多い肥満の女性の体内では、
やせた女性よりも多くエストロゲンが作られます。
乳がんリスクを減らすのは、
なるべく
母乳を出すこと、
適度な運動で肥満を防ぐことなどが挙げられます。
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