妊娠中は太りやすい体質なのです。
母乳をあげているママは、体を壊さないよう
極度なダイエットは避けるべきです。
しかし、人によっては、母乳をあげるだけで
やせることができる母乳ダイエットが巷で
聞こえるようになってきました。
妊娠中は、胎盤からエストロゲンとプロゲステロンという
女性ホルモンが分泌されています。
出産し胎盤が体外に排出されると
これらのホルモンが急激に減少し、
今度はプロラクチンという母乳を生成するための
ホルモンが乳腺に活発に働きかけて
母乳の生産が始まります。
ママの血液を主な成分として生産された母乳は
乳管という管を通り、
赤ちゃんが乳首を吸う刺激によって、
オキシトシンというホルモンの作用で
乳腺の周りの筋肉を収縮させ母乳を
乳房からポンプのように押し出します。
この運動がダイエットになるようなのです。
これだけで1日に約800~1000カロリーを
消費するといわれています。
これは1時間以上ジョギングをしないと
消費できないカロリー量ですから、
大きな運動をせず体に負担をかけない状態であっても、
かなりのカロリーを消費することが
できるようになるため、母乳育児をすることで
ダイエット効果が期待できると言われているのです。
確かに、授乳中のママは太り気味、太りやすくなっています。
これは、赤ちゃんを育てるために
栄養や脂肪(エネルギー)を母体に蓄えるためです。
妊娠中は、黄体ホルモンのプロゲステロンが
活発に分泌される時期です。
このホルモンは、赤ちゃんをしっかり育てるために、
体に脂肪を付け丸みのある
女性らしい体型に保つ働きがあります。
これは人間、いや動物が赤ちゃんを育てる本能
なので仕方がありません。
産後、痩せない理由は
このプロゲステロンがまだ、正常の値に戻らず、
高いままである事が考えられます。
産後の母乳を上げる時期は
ママさんによって違いますが、
産後の3ヶ月頃までは、
このホルモンが活発に働いている人が多いと言います。
そのため、太りやすく、
母乳を上げてもなかなか体重が落ちなくなって
しまうのです。
母乳をあげるだけでは、なかなかダイエットは難しいのが実情です。
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